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Hiragana Practice Reading
Romaji and English versions provided.
ルナのうみのぼうけん
むかしむかし、ルナというかわいいねこがいました。ルナはひるまにたくさんねむるのがだいすきで、おいしいたべものをたべるのもだいすきでした。まいあさ、ルナはじぶんのひとをおこして、いちにちをはじめるじかんだとしつこくつたえました。ひとはもっとねむりたかったけれど、ルナはそれをきにしませんでした。ルナはじぶんのほうがよくしっているとおもっていましたし、ひともそれをしっていました。だからまいあさ、ひとはルナにおいしいツナをあげていました。
ひとがしごとにでかけたあと、ルナはひあたりのよい、あたたかくてここちよいばしょをみつけて、すべての「ズー」をつかまえるしごとをはじめました。ルナはじぶんのおきにいりのいすで、ひのひかりをあびながらごろごろしていました。ふわふわのけがきらきらとかがやいていました。ルナはたいようがしずむときにはじまるぼうけんのゆめをみていました。ルナは、ひとがいえにかえってくると、つぎのごほうびのツナがまっていることをしっていました。
でも、よるになると、ルナのほんとうのぼうけんのじかんがはじまります。まちはふしぎなゆうえんちにへんしんし、たくさんのひみつとまほうのとおりみちがあらわれます。あるよる、しずかなつきあかりのまちをさんぽしていると、ルナはふしぎなひかるみずたまりをみつけました。それはきらきらとかがやいていて、ルナをひきつけました。きょうみしんしんのルナはみずたまりをのぞきこみ、きゅうにそのなかにひっぱられてしまいました。どんどんふかくへとひっぱられていきました。
さいしょはこわかったけれど、ルナはまわりをみわたして、じぶんがまほうのうみのおうこくにいることにきづきました。そこはいろどりゆたかなさんごしょう、ひかるさかなのむれ、そしてやわらかいひかりをはなつひかりいきものたちでいっぱいでした。
ルナはやわらかいかいそうのベッドのうえにそっとおりたちました。そこではひとでのプリンセスがルナをまっていました。プリンセスはほしのようにひかるほうせきでかざられていて、あたたかくルナをむかえてくれました。「ゆうかんなたびびとよ、ようこそわたしたちのおうこくへ」とプリンセスはえがおでいいました。「あなたをまっていましたよ。」
ルナのめはふしぎとよろこびでおおきくひらかれました。ひとでのプリンセスといっしょにおうこくをたんけんしました。ふいてにそよぐきのようにゆれるたかいかいそうのもりをおよぎ、ひかるくらげといっしょにかくれんぼをしました。また、きらきらひかるさかながうつくしいメロディーをうたうひみつのどうくつをはっけんしました。